犬の腎不全
犬の腎不全


長年連れ添った愛犬、愛猫が腎不全で体調をくずしてしまうのは、飼い主にとって本当につらいことです。腎不全は、症状が重くならないと、あまり気が付きにくいといわれています。
また発病後はなかなか完治しにくい病気ですので、普段から詳しい知識を身に付けておき、ペットの健康に十分配慮するように心がけましょう!

腎不全の治療

急性腎不全の場合、腎機能低下の原因を取り除きつつ水分及び血中老廃物の過剰蓄積を防ぐことで、比較的高率な治癒が期待できる。一方、慢性腎不全は、早い段階で異常が発見できた場合に限り、(1)糸球体の機能を低下させるIgA抗体などの免疫を薬物で抑える、(2)塩分やたんぱく質などの摂取量を制限する、(3)抗体の生成と密接な関わりのある扁桃腺を除去する…などで、症状の進行を抑えることが可能。

それでも腎機能の低下が止まらない場合、あるいは腎機能障害発見時に既に不可逆的状態に陥っていた場合、尿毒症の症状が顕在化してくると人工透析治療が必要となる。

透析療法には、血液をいったん体外に吸引して透析装置で濾過し、再び体内に戻す血液透析と、患者の腹腔内に2リットルほどの透析液を注入し、体内で継続的に血液の濾過を行う腹膜透析の2通りがあり、我が国で主に行われているのは前者の治療法。

後者は血液透析と比較し、患者の拘束時間が圧倒的に少ないというメリットがあるが、患者自身や家族が腹膜内の透析液交換を行わねばならないため、雑菌混入等による腹膜炎を起こしやすく、長期にわたると腹膜そのものを傷める可能性がある。

その他、腎移植がある。ただし、日本では比較的この治療は行われていない。





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