病期は第1期〜第4期に分けられる。
・第1期(腎予備能減少期) GFR(糸球体濾過値)が正常〜50%の間に減少した時期であるが、生体の恒常性はほぼ正常に維持されており、無症状である。
・第2期(代償性腎不全期) GFRが、50〜30%に低下し尿濃縮機能の低下、軽度の高窒素血症、軽度の貧血を認める。
・第3期(腎不全期、非代償期) GFRが30〜5%に低下し、高窒素血症、等張尿、夜間尿、代謝性アシドーシス、低Ca血症、高P血症、低Na血症などが認められる(糸球体濾過量が30ml/分以下に低下した状態が続くものを言う)。
・第4期(尿毒症期、末期腎不全) GFRが5%以下となり、多彩な症状(尿毒症症状)が出現し、放置すれば死に至る。